法務特化のWord AI Agent 「Legal Agent」
こんにちは。LegalAgent 代表弁護士の朝戸です。
Word環境に常駐する法務支援エージェント
法務特化のWord AI Agent 「Legal Agent」の提供を開始いたしました。詳しい機能や概要は、以下のページで案内しています。 法務特化のWord AI Agent

Legal Agentは、日常の法務実務を支えるために開発した、法務特化型のAIエージェントです。Wordの画面上に常駐し、利用者の指示に基づいて文書の修正案を作成し、背景を補足するコメントを付与します。あなた専用の優秀なアソシエイトが画面の隣に控えているような感覚で、契約書や各種書面の修正、起案作業の下準備を進めることができます。手軽に機能を確認できるFree Planも用意していますので、日頃の業務に合わせてご活用ください。
法務現場における作業負荷と人材の課題
法律事務所の弁護士や企業の法務担当者は、日頃からクライアントや事業部門の要望に応え、迅速で質の高い支援を届けたいと考えています。しかし実際の業務現場では、多くの確認や修正が手作業で行われており、短時間で成果物を整えるためには相応の人手が必要とされてきました。その一方で、実務経験を備えた法務人材の採用は容易ではなく、育成にも相応の期間を要します。
また、従来の法律事務所では階層構造が一般的でした。一つの案件に対して、スタッフの一次対応、アソシエイト弁護士の確認、パートナー弁護士の確認と指示、再修正といった多段階の往復を経て外部へ提出されるフローが組まれます。全員が綿密に確認を行うため、どうしても一定の所要時間が生じやすい構造がありました。
事業部門のスピードに合わせて迅速に対応したいと考えながらも、作業の手間や人員の制約から思うように対応が進まないという悩みは、法務の現場に共通するものです。そのため、担当者一人ひとりの作業負担を抑え、実質的な判断に注力できる環境を整えることが現実的な課題となっています。
Word文書の編集と履歴管理における課題

変更履歴とコメントが重なったWord画面
日常的な法務実務の大半は、Wordファイル上で条文を直し、変更履歴とコメントで修正の意図を伝えながら相手方や社内とやり取りを重ねる作業です。実務の感覚として、作業の円滑さを大きく左右するのは次のような編集品質の要素です。
修正箇所の体裁を整え、コメントで意図が伝わるようにする。複数回のやり取りを経ても内容の整合性を保ち、変更履歴が重なっても読める状態にしておくことが大切です。事前の論点整理はもちろん前提となりますが、最終的な文書の仕上がりも実務の進行を左右します。一般的な生成AIツールでも文章の修正や要約は可能ですが、当時の私の実務体験においては、以下のような作業上の引っかかりを感じることがありました。
ブラウザとWordを行き来して文章をコピーすると、そのたびに作業が途切れます。私が当時試した環境では、重なった変更履歴やコメントを正確に読み取り、必要な箇所だけ直すことにも手間がかかりました。生成AIの出力を手作業でWord文書へ貼り直し、書式や履歴を手動で整え直す作業が続くと、道具を増やしたにもかかわらず手元の手間があまり減らないというもどかしさがありました。
実務環境に即したツールの開発

そこで、修正やコメントのやり取りが日常的に発生する法務実務を見据え、最初からWordの画面内で直接AIを活用できる仕組みを目指して開発したのが「Legal Agent」です。開発にあたっては、机上の理屈ではなく、日々の実務において作業負担が実際に軽くなるかどうかを基準に改善を重ねました。

私自身の個別業務においても、このツールを取り入れてから作業の進め方が大きく変わりました。それまで多くの時間を割いていた投資契約書のレビューにおいて、AIと論点の整理や修正方針を検討し、その内容を直接文書へ反映させることで、事前の準備にかかる時間を大幅に抑えられるようになりました。受領した会議録や関係資料をもとに内容証明郵便の下書きを起こす作業や、英文契約書のレビューおよび修正文案の作成においても、下準備の多くをAIに任せられる実感を得ています。もちろん、案件の性質や分量によって短縮できる時間や必要な作業は異なりますが、事前の草案がWord上に整った状態から確認作業を始められる点に大きな実用性を感じています。

私自身、顧問先からの日常相談や個別のご依頼に対応する中で、このツールを実務に取り入れています。現在の法律事務所サービスでは原則1営業日以内の回答を基本とし、納品時期は案件の内容や分量に応じて調整しています。AIが整えた準備内容を弁護士が慎重に検証するフローを日常の運用に組み込んでおり、実務負担を抑える手段として手応えを得ています。
具体的な活用例と業務の流れ
Legal Agentは、Word文書の編集や起案の下準備を支援するツールです。いずれの活用例においても、AIが自動で外部送付まで完結させるものではありません。提示された修正案やコメントを人間が元資料、法令、取引の前提と照らし合わせて検証し、最終的な文書として完成させる運用を前提としています。
契約書の修正では、面談の議事録を添付して「打ち合わせの結果に基づいて契約書を修正してほしい」と指示することで、文案を変更履歴付きで反映させ、その内容を元の議事録と照合する使い方ができます。利用規約の作成では、ひな型を用意した上で、受領したやり取りの履歴、サービス概要資料、打ち合わせ内容、類似案件の利用規約などを参照させ、「受領資料を確認して利用規約を起案してほしい」と指示することで、一次草案を立ち上げることができます。
相手方とのやり取りが重なった契約書では、「相手方からの修正案を確認し、必要な修正を加えた上で、意図を説明する社内向けコメントと相手方向けの返答コメントを付けてほしい」と指示すれば、文案の修正とともに返答案が下書きされます。修正が相手方の要望に対応しているか、社内限りの説明が返答に混ざっていないかを確認します。
M&A実務における株式譲渡契約(SPA)の修正でも活用できます。契約書を開き、デューデリジェンス(DD)レポートや対象会社の商業登記簿、株主名簿などを添付して「DDレポートの指摘事項を反映して条文を修正し、登記簿等の情報に基づいて所定の欄を埋めてほしい」と指示することで、関係資料に基づいた修正案を作成できます。なお、署名欄の記入などで署名者情報や登記情報が不明な場合には、推測による入力は行わず、手元の資料に存在する確定情報に基づいて整理します。
DDレポート自体の作成においても、テンプレートを開いて所定の記載ルールを適用し、対象会社から受領した契約書や過去のレポートを添付して「過去のDDレポートと同様の観点から表形式でまとめ、リスクと対応策を記載してほしい」と指示することで、表付きのレポート草案を作成できます。受領した株主総会議事録や株主名簿から、対象会社の株主の変遷を整理してレポートへ反映させる作業にも対応します。
契約書締結時の署名欄を整えたり、長い英文契約書の修正文案とコメントを作ったりする作業にも使えます。訴訟の準備書面では、相手方の主張書面や反論書面、打ち合わせ記録と証拠資料から、主張を整理する下準備を支援します。
導入の4つの手順
導入は、以下の4つの手順で進めます。組織の管理するWordでは、アドインを追加できる設定かどうかも先に確認してください。

- Wordの「ホーム」タブにある「アドイン」を選択し、検索欄に「legalagent」と入力します。
- 検索結果に表示された「Legal Agent for Word」をWordに追加します。
- ログイン画面で、GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウントを選択してログインします。

- 認証が完了すると、Free Planとして機能をお試しいただけます。初期の動作確認であれば複雑な設定作業は不要です。なお、ご利用環境や組織の管理者設定によってはアドインの追加に事前の許可が必要となる場合があるため、環境に応じた確認を行ってください。
Legal Agentは、Wordを中心とした法務実務の作業負担を軽減するために設計されたツールです。画面の横に心強い支援者を置く感覚で、まずはFree Planを通じて使い勝手をお確かめください。