LBO・買収ファイナンス

LBOローンを伴うM&Aの契約・担保・資金決済支援

LBOローンを利用するM&Aでは、株式譲渡契約の前提条件とローン契約の貸付実行条件が、同じクロージング日に充足されている必要があります。

買収スキーム、ローン契約、担保・保証、対象会社の既存借入の返済から当日の送金順序までを、M&A本体の契約交渉と並行して確認します。

Problems

よくある課題

LBOローンを伴うM&Aのご相談でよく伺う、実際の業務場面です。

株式譲渡契約とローン契約の条件が噛み合っていない

売主との株式譲渡契約と金融機関とのローン契約を別々の担当者が交渉しており、前提条件、表明保証及び実行日の整合を誰も確認できていない。

放置した場合の影響クロージング日に貸付けが実行されないリスク、売主に対する債務不履行、スケジュールの再調整

タームシートの条件が買収後の事業運営に与える影響を判断できない

金融機関から提示された財務制限条項、配当・投資の制限及び強制期限前弁済の条件が、買収後の事業計画と両立するかを検証できていない。

放置した場合の影響買収後の設備投資や追加買収の制約、財務制限条項への抵触による期限の利益喪失

既存借入の返済と経営者保証の解除がクロージングに間に合うか分からない

対象会社に複数の金融機関からの借入があり、期限前弁済の手続、弁済金額の確定及び保証・担保の解除書類の取得時期を整理できていない。

放置した場合の影響売主である経営者の保証が残存するリスク、担保の解除遅れによる新たな担保設定の遅延

対象会社に担保提供と保証を求められたが、必要な手続が分からない

金融機関から対象会社の預金、売掛債権及び不動産への担保設定と対象会社による保証を求められたが、実施時期、決議機関及び既存契約との関係を確認できていない。

放置した場合の影響対象会社の取締役の責任が問題となるリスク、取引先との契約上の担保提供制限への抵触

クロージング当日の段取りが固まっていない

貸付実行、売買代金の支払、既存借入の返済及び担保設定書類の受渡しが同日に集中するが、送金順序と必要書類の一覧が作成されていない。

放置した場合の影響当日の決済遅延、書類不備による貸付実行の延期

Support Scope

支援範囲

買収スキーム、ローン契約、担保・保証及びクロージングの資金決済について、確認する事項と成果物を整理しています。

買収スキーム・契約間の整合

LBOローンを前提とする買収の全体像を確認し、M&A本体の契約とファイナンス関連契約を照合します。

買収スキームの確認

買収目的会社(SPC)の設立、自己資金と借入の流れ、クロージング後の合併その他の組織再編を確認し、必要な会社法手続を整理します。

スキーム図手続・スケジュール表

株式譲渡契約とローン契約の整合

株式譲渡契約の前提条件、表明保証及び解除事由を、ローン契約の貸付実行条件及び期限の利益喪失事由と照合し、不整合を修正案に反映します。

条件対照表変更履歴付き修正案相手方コメント案

LBOローン契約

金融機関から提示された条件を、買収後の事業計画に照らして確認します。

タームシート・ローン契約のレビュー

貸付実行条件、表明保証、財務制限条項、配当・投資・追加借入の制限、強制期限前弁済及び期限の利益喪失事由を確認します。

変更履歴付き修正案論点一覧社内向けリスク説明

金融機関との条件交渉の支援

事業計画上必要となる投資、配当及び追加借入の余地を踏まえて、交渉する条件の優先順位と代替案を整理します。

交渉方針メモ金融機関向け修正要望リスト

担保・保証

担保と保証の対象、設定時期及び必要な社内手続を確認します。

担保関連契約のレビュー

対象会社株式及びSPC株式への質権、預金、売掛債権、不動産等への担保設定契約を確認し、対抗要件の具備と実行時の手続を整理します。

変更履歴付き修正案担保設定スケジュール

対象会社による担保提供・保証の手続

対象会社が担保提供及び保証を行う時期、取締役会その他の決議、既存の取引契約上の担保提供制限及び譲渡禁止特約との関係を確認します。

取締役会議事録案既存契約の確認結果承諾・通知書面案

既存借入・クロージング

既存借入の返済からクロージング当日の資金決済、実行後の管理までを整理します。

既存借入の返済と保証・担保の解除

既存借入ごとに、期限前弁済の可否と費用、弁済金額の確定方法、経営者保証及び担保の解除条件並びに金融機関から取得する書面を整理します。

既存借入・保証・担保一覧金融機関への依頼事項リスト解除書類チェックリスト

資金決済とクロージング後の管理

クロージング当日の送金順序と書類の受渡しを整理し、実行後は合併、担保の追加設定及び誓約事項の報告期限を管理します。

資金決済表クロージングチェックリスト誓約事項の管理表
Why LegalAgent

LBO・買収ファイナンスを、速く、深く、事業に近く。

LegalAgentは、企業法務に特化したAI Native Law Firmです。企業法務に精通した弁護士と自社開発のAI Agentを一つの業務体制として組み合わせ、回答のスピード、費用の予見可能性、事業理解及び実務で使える成果物を同時に提供します。

01

AIを前提に設計した法律事務所

依頼受付、論点抽出、類似案件の参照、修正文案の作成、品質管理及びナレッジ共有まで、AIを業務の前提として組み込んでいます。AI Agentが作業を支援し、最終的な法的評価と交渉判断は弁護士が行います。

02

原則1営業日・固定価格

契約レビューや日常的な法務相談は、原則1営業日以内の回答を基本とします。案件単位の業務は支援範囲と金額を着手前に整理し、固定価格を基本とします。複雑な案件又は緊急案件は、内容に応じた日程と見積りを提示します。

03

事業を理解する外部法務機能

取引目的、商流、期限、リスク許容度及び社内承認基準を確認し、変更履歴付き修正案、相手方コメント、社内説明及び判断メモまで、事業部がそのまま使える形で提供します。

この分野で重視すること

LBO・買収ファイナンスでは、次の観点を重視して対応しています。

売主との契約と金融機関との契約を一つの工程表で管理する

株式譲渡契約の前提条件とローン契約の貸付実行条件を同じ一覧に並べ、充足の担当者、期限及び提出書類を対応させて、クロージング日から逆算して進めます。

ローン契約の制限を買収後の事業計画に当てはめて検証する

財務制限条項の水準、配当や投資の制限及び強制期限前弁済の条件について、買収後に予定している投資、追加買収及び役員報酬の計画と照合し、抵触し得る場面を事前に洗い出します。

対象会社の担保提供・保証は、時期と手続を分けて確認する

対象会社が買主の借入のために担保提供や保証を行う場面では、対象会社の取締役の善管注意義務や少数株主との関係が問題となり得るため、株式取得の完了時期、決議機関及び提供の範囲を分けて確認します。

既存借入の返済は、金融機関ごとの書面まで特定する

返済対象の借入だけでなく、リース、社債、関連当事者からの借入等の精算対象も一覧化し、弁済金額の通知、保証・担保の解除証書その他の取得書面を金融機関ごとに特定します。

Process

ご相談の進め方

買収スキームの検討段階からクロージング後の管理までを、次の段階で進めます。

スキームと資金調達計画の確認

お預かりする情報

買収の目的、想定する買収価格、自己資金と借入の割合、候補となる金融機関、希望スケジュール

LegalAgentの対応

買収スキーム、SPCの要否、資金の流れ及びクロージング後の組織再編の要否を確認する

お返しするもの

スキーム図、論点整理、全体工程表

タームシートと基本条件の確認

お預かりする情報

金融機関から提示されたタームシート、事業計画、M&Aの基本合意書(あれば)

LegalAgentの対応

融資条件を事業計画と照合し、交渉する条件と株式譲渡契約へ反映すべき事項を整理する

お返しするもの

タームシート確認メモ、交渉方針メモ

契約書のレビューと交渉

お預かりする情報

株式譲渡契約書案、ローン契約書案、担保関連契約書案、法務DDの結果

LegalAgentの対応

各契約の条件を照合し、修正案及び相手方コメントを作成して、売主及び金融機関との交渉を支援する

お返しするもの

条件対照表、変更履歴付き修正案、相手方コメント案

クロージング準備

お預かりする情報

既存借入の一覧、返済予定、保証・担保の状況、決裁ルート

LegalAgentの対応

貸付実行条件の充足書類、既存借入の返済と解除書類、社内決議及び当日の送金順序を整理する

お返しするもの

資金決済表、クロージングチェックリスト、議事録案

クロージング後の対応

お預かりする情報

合併その他の組織再編の予定、金融機関への報告スケジュール

LegalAgentの対応

クロージング後の合併、担保の追加設定及び誓約事項の報告期限を確認する

お返しするもの

クロージング後の手続スケジュール、誓約事項の管理表

Practical Guides

LBO・M&Aの実務ガイド

FAQ

よくあるご質問

M&A支援とは別に依頼する必要がありますか?

別々にご依頼いただく必要はありません。法務DD及び株式譲渡契約の支援とあわせて、LBOローンに関する契約、担保・保証及び資金決済を一体として対応します。ローン契約のみ、又は担保関連契約のみのご相談にも対応します。

金融機関がまだ決まっていない段階でも相談できますか?

相談できます。買収スキームと資金調達計画の検討段階から、金融機関へ提示する資料、想定される融資条件及び株式譲渡契約へ反映すべき事項を整理します。

事業承継やMBOのような中小規模の案件でも相談できますか?

相談できます。親族外承継やMBOで、後継者や経営陣が設立した会社が金融機関から買収資金を借り入れる案件では、現経営者の保証の解除と既存借入の返済が重要になるため、この点を中心に整理します。

対象会社の側から相談することはできますか?

相談できます。買主の借入のために担保提供や保証を求められている場合に、実施時期、必要な決議及び既存の取引契約との関係を確認します。ただし、同一案件で買主と対象会社の利益が対立する場面では、受任の可否を個別に確認します。

既存の借入先にはいつ連絡すればよいですか?

案件の秘密保持との関係があるため、連絡の時期と伝える内容は売主及び買主の間で事前に取り決める必要があります。期限前弁済の手続や解除書類の準備に要する期間を踏まえて、クロージング日から逆算した連絡時期を整理します。

税務や株式価値の算定も依頼できますか?

税務上のストラクチャー検討及び株式価値の算定は、税理士、公認会計士その他の専門家の領域となるため、当事務所は法務面を担当し、これらの専門家と連携して進めます。

クロージング後の合併や金融機関への報告も相談できますか?

相談できます。クロージング後の合併に伴う会社法手続、担保の追加設定及びローン契約上の誓約事項の報告期限の管理に対応します。

Contact

LBO・買収ファイナンスのご相談

買収スキームの検討段階や、金融機関からタームシートが提示された段階など、現時点で分かっている情報からご相談いただけます。

  • 買収の概要(対象会社、想定する買収価格、希望スケジュール)
  • 自己資金と借入の想定割合、候補となる金融機関
  • 金融機関から提示されたタームシート又は契約書案(あれば)
  • 株式譲渡契約書案又は基本合意書(あれば)
  • 対象会社の既存借入、保証及び担保の状況