今日からすぐ使える!契約書レビューのプロンプト 032:【寄託者側】業務委託契約書(倉庫寄託契約)
こんにちは!LegalAgent 代表弁護士の朝戸です
このシリーズでは、契約書レビューや法務実務でそのまま使えるプロンプトを、少しずつ公開しています
今回は、「【寄託者側】業務委託契約書(倉庫寄託契約)」です
倉庫寄託契約を寄託者側でレビューする場合、単に「倉庫会社が物を預かってくれるか」だけを見るのでは足りません。寄託物の特定、保管場所、保管条件、温度・湿度管理、入庫時検品、在庫報告、事故時通知、損害賠償、保険、再寄託、個人情報、出庫指図、契約終了時の返還まで、事業運用と直結する論点を一つずつ確認する必要があります
特に、商品在庫、EC関連商品、食品、医薬品、精密機器、高額品、温度管理品を預ける場合には、契約書の抽象的な善管注意義務だけでは不十分なことがあります。どの状態で預け、どの条件で保管され、事故が起きたときに何時間以内に通知され、誰が調査し、どの資料を保存し、どの保険で対応するのかまで具体化しておくと、後日の判断がしやすくなると考えています
使い方はシンプルで、以下のプロンプトをAIに貼り付けたうえで、レビュー対象の契約書本文、料金表、保管仕様書、倉庫ルール、寄託物リスト、保険条件、入庫・出庫フローなどを続けて入力してください。自社が寄託者側であること、預ける物の種類、価額、温度管理の有無、販売スケジュール、出庫頻度、事故時に特に困る点を最初に書くと、より実務に近いレビューになります
今日のプロンプト
このプロンプトは、メーカー、商社、小売、EC事業者、スタートアップ、D2C事業者などが、倉庫会社や物流会社に商品や資材を預ける場面を想定しています。自社の商品価値、販売時期、品質保証、返品対応、個人情報の取扱いに関わるため、倉庫寄託契約は単なる保管契約ではなく、事業継続と顧客対応の契約として見る必要があります
また、寄託者側では、受寄者の責任を広げるだけでは交渉がまとまりにくいことがあります。どのリスクは倉庫側に管理してほしいのか、どのリスクは自社側の申告や包装、保険、出庫指図で対応すべきなのかを分けて整理すると、相手方にも説明しやすいコメントになります
あなたは、企業法務と倉庫寄託契約に詳しい日本法の弁護士です
私は、商品や資材を倉庫会社に預ける寄託者側です
以下に入力する業務委託契約書または倉庫寄託契約書を、寄託者側の立場からレビューしてください
まず、契約書全体について、以下の事項を簡潔に整理してください
1. 契約類型
2. 寄託者と受寄者の立場
3. 寄託物の種類、数量、価額、荷姿、保管条件
4. 保管場所、保管期間、保管方法
5. 入庫、検品、在庫管理、出庫、返還の流れ
6. 寄託料、荷役料、追加費用、支払条件
7. 保険、事故時対応、損害賠償
8. 寄託者側で特に確認すべきリスク
次に、以下のチェック項目ごとに、契約書上の規定が十分かを確認してください
各項目について、次の形式で出力してください
- 該当条項
- 現状の評価
- 寄託者側の実務リスク
- 相手方に求めるべき修正または確認
- クライアント内部で確認すべき事項
- 修正文案またはコメント案
## チェック項目
1. 受寄者の資格、倉庫施設、保管能力
- 受寄者が、対象業務に必要な登録、許認可、倉庫施設、管理体制を有しているか確認してください
- 保管する物品の種類に応じた設備、温度帯、セキュリティ、消防、防虫、防湿、防塵、冷蔵・冷凍設備が契約上または仕様書上で確認できるか確認してください
- 倉庫管理責任者、連絡窓口、緊急時対応窓口が明確か確認してください
2. 寄託物の特定と申告
- 寄託物の品名、種類、数量、荷姿、ロット、価額、保管条件が特定されているか確認してください
- 寄託者が申告すべき事項と、受寄者が確認すべき事項が分かれているか確認してください
- 寄託者の申告漏れだけを理由に受寄者が広く免責される内容になっていないか確認してください
3. 入庫時検品と受領確認
- 入庫時に、数量、外観、破損、汚損、荷姿、温度、書類、ラベルをどこまで確認するか確認してください
- 入庫時点で異常があった場合の通知期限、写真保存、受領拒否、留保付き受領の手続が明確か確認してください
- 受領後に発見された破損や数量差異について、どの範囲で受寄者が調査協力するか確認してください
4. 保管場所、保管方法、保管条件
- 保管場所、保管設備、温度・湿度、混合保管、平置き、棚保管、区画管理、鍵管理、防犯措置が明確か確認してください
- 受寄者が保管場所や保管方法を変更できる場合、事前承諾、事前通知、緊急時の例外、事後報告のルールがあるか確認してください
- 温度逸脱、停電、設備故障、雨漏り、浸水、火災、害虫、盗難などの異常時対応が明確か確認してください
5. 在庫管理、棚卸、報告
- 在庫データ、入出庫記録、棚卸方法、棚卸頻度、在庫差異の調査方法が明確か確認してください
- 在庫報告の形式、頻度、提出期限、システム連携、データ更新タイミングが事業運用に合っているか確認してください
- 在庫差異、誤出庫、紛失、破損が発見された場合の調査、報告、補償、再発防止策が定められているか確認してください
6. 出庫指図、返還、配送連携
- 出庫指図の方法、受付時間、締切時刻、出庫リードタイム、キャンセル、変更、緊急出庫の扱いが明確か確認してください
- 出庫遅延、誤出庫、出荷漏れ、配送会社への引渡し遅れが発生した場合の責任と報告義務が明確か確認してください
- 契約終了時または保管期間満了時の返還場所、返還費用、返還時検品、返還完了時点が明確か確認してください
7. 寄託料、追加費用、料金改定
- 保管料、荷役料、入庫料、出庫料、検品料、ラベル貼付料、在庫証明書発行手数料、システム連携費用が料金表と整合しているか確認してください
- 予定外作業、繁忙期対応、緊急出庫、仕様変更、長期保管、特殊保管について、追加費用の発生条件が明確か確認してください
- 受寄者が一方的に料金改定できる内容になっていないか確認してください
8. 受寄者の責任と免責
- 受寄者の善管注意義務、保管義務、報告義務、調査協力義務が明確か確認してください
- 寄託物の滅失、損傷、劣化、数量不足、誤出庫、出庫遅延、温度逸脱、盗難について、責任発生要件が合理的か確認してください
- 受寄者の免責事由が広すぎないか、特に包装不備、寄託物の性質、不可抗力、第三者運送会社、システム障害を理由に過度に免責されていないか確認してください
9. 損害賠償、責任上限、保険
- 賠償範囲が、寄託者側の実損を適切にカバーできる内容か確認してください
- 責任上限が低すぎないか、寄託物の価額、保険金額、保管料、事故時の事業影響と照らして確認してください
- 受寄者が加入する保険の種類、保険金額、対象事故、免責金額、保険証券の提出義務、事故時の保険請求協力が明確か確認してください
- 高額品や特殊貨物について、寄託者側でも保険を付けるべきかを内部確認事項として整理してください
10. 事故時対応
- 滅失、損傷、劣化、数量不足、温度逸脱、盗難、火災、浸水、システム障害が発生した場合の通知期限が明確か確認してください
- 事故時の写真撮影、現物保存、温度記録保存、入出庫記録保存、配送会社への照会、原因調査、報告書提出が定められているか確認してください
- 顧客対応、販売停止、回収、廃棄、保険請求、再発防止策について、受寄者の協力義務があるか確認してください
11. 個人情報、営業秘密、データ
- 配送先情報、顧客情報、注文情報、在庫情報、販売情報を取り扱う場合、利用目的、安全管理措置、再委託、漏えい時対応が明確か確認してください
- 寄託者が受寄者の取扱状況を確認するための報告、監査、質問、資料提出の権利が合理的に定められているか確認してください
- 在庫管理システム、API、CSV、ラベル発行システムの障害時対応、バックアップ、復旧協力が明確か確認してください
12. 再寄託、再委託、保管場所変更
- 受寄者が第三者倉庫、協力会社、配送会社、システム会社に再委託または再寄託できる条件を確認してください
- 重要業務の再委託について、寄託者の事前承諾、再委託先管理、責任維持、秘密保持、個人情報保護が定められているか確認してください
- 保管場所変更がある場合、寄託者への通知、変更後の保管条件、費用負担、事故時責任が明確か確認してください
13. 契約終了、移管、引取り
- 契約終了時の在庫一覧、返還期限、返還方法、移管協力、データ返却、データ削除、未払費用の扱いが明確か確認してください
- 受寄者が未払を理由に出庫停止や留置を行える場合、寄託者の事業停止リスクが過大でないか確認してください
- 長期滞留品や引取遅延時の追加保管料、処分、返送の手続が合理的か確認してください
14. 不足資料
- 契約書だけでは判断できない事項を、追加確認リストとして整理してください
- 特に、寄託物リスト、寄託物価額、保管仕様書、料金表、倉庫ルール、入庫・出庫フロー、検品基準、保険証券、温度管理記録、危険物該当性、包装仕様、在庫管理システム仕様、再寄託先情報、事故報告書サンプルを確認してください
最後に、寄託者側として優先度の高い修正事項を、重要度順に10個以内で整理してください
相手方にそのまま送れるコメントと、クライアント内部だけで確認すべきメモは分けてください
契約書に書かれていない事実は推測せず、不明点として明示してください
出力結果を見るときの注意点
このプロンプトは、寄託者側から倉庫寄託契約のリスクを拾うためのものです。もっとも、AIの出力だけで最終判断をするのではなく、実際に預ける物の価額、販売計画、品質保証、顧客対応、保険、物流スケジュールと照らし合わせる必要があります
特に、事故時通知、温度逸脱時の対応、在庫差異の調査、出庫遅延時の責任、保険請求協力は、契約書の抽象条項だけでは判断しにくい論点です。倉庫会社に求める内容と、自社側で準備すべき申告、包装、保険、出庫指図を分けて確認するのが実務上使いやすいと考えています
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