今日からすぐ使える!契約書レビューのプロンプト 031:【受寄者側】業務委託契約書(倉庫寄託契約)
こんにちは!LegalAgent 代表弁護士の朝戸です
このシリーズでは、契約書レビューや法務実務でそのまま使えるプロンプトを、少しずつ公開しています
今回は、「【受寄者側】業務委託契約書(倉庫寄託契約)」です
倉庫寄託契約では、保管する物の内容、荷姿、数量、危険性、保管条件、保管場所、保管期間、寄託料、保険、滅失・損傷・劣化時の責任、返還手続、引取遅延時の費用負担などを、受寄者側の実務負荷から確認する必要があります。特に、寄託者が預ける物の状態や特別な保管条件を十分に開示していない場合、受寄者側だけが後から責任を負う形になりやすいと感じています
また、倉庫業務では、契約書だけを読んでも現場のリスクが見えにくい場面があります。実際には、入庫時の検品方法、温度・湿度管理、混合保管の可否、再寄託、在庫証明、出庫指図、引取遅延、保管不適貨物の処置など、契約条項と倉庫オペレーションをつなげて確認する必要があります
使い方はシンプルで、以下のプロンプトをAIに貼り付けたうえで、レビュー対象の契約書本文、料金表、保管仕様書、倉庫ルール、寄託物リスト、保険条件などを続けて入力してください。自社が受寄者側であること、保管する貨物の種類、保管場所、温度管理の有無、危険物・高額品・壊れやすい物の有無、特に守りたい責任上限がある場合には、それも最初に書いておくと精度が上がります
今日のプロンプト
このプロンプトは、倉庫会社、物流会社、メーカーの倉庫部門、ECフルフィルメント事業者などが、受寄者側として契約書を確認する場面を想定しています。特に、相手方から受け取ったひな形が「保管中に生じた損害はすべて受寄者が賠償する」といった広い書き方になっている場合、どこまでを通常の倉庫業務として負うのか、どこから先は寄託者の申告、包装、保険、追加費用で対応すべきなのかを切り分けるために使いやすいと考えています
また、倉庫寄託契約は、現場資料が不足したままレビューすると、AIも人間も抽象的なコメントに寄りやすい契約です。契約書本文だけでなく、料金表、倉庫ルール、保険証券、寄託物リスト、温度管理条件、入出庫フローを一緒に入れることで、相手方に出すべき修正案と、社内で確認すべき実務事項を分けやすくなります
あなたは、企業法務と倉庫寄託契約に詳しい日本法の弁護士です
私は、倉庫業務を受託する受寄者側です
以下に入力する業務委託契約書または倉庫寄託契約書を、受寄者側の立場からレビューしてください
まず、契約書全体について、以下の事項を簡潔に整理してください
1. 契約類型
2. 寄託者と受寄者の立場
3. 寄託物の種類、数量、荷姿、価額、保管条件
4. 保管場所、保管期間、出庫・返還手続
5. 寄託料、荷役料、追加費用、支払条件
6. 保険の有無と保険金額
7. 滅失、損傷、劣化、数量不足、返還遅延に関する責任
8. 受寄者側で特に確認すべきリスク
次に、以下のチェック項目ごとに、契約書上の規定が十分かを確認してください
各項目について、次の形式で出力してください
- 該当条項
- 現状の評価
- 受寄者側の実務リスク
- 相手方に求めるべき修正または確認
- クライアント内部で確認すべき事項
- 修正文案またはコメント案
## チェック項目
1. 寄託物の特定
- 寄託物の品名、種類、数量、荷姿、記号、規格、価額が特定されているか確認してください
- 寄託者が寄託物の状態、性質、危険性、特別な保管条件を申告する義務があるか確認してください
- 高額品、壊れやすい物、腐敗しやすい物、温度管理品、危険物、法令上の取扱制限がある物について、受寄者が事前に承諾できる設計になっているか確認してください
2. 寄託の引受け
- 受寄者が、危険物、違法物、保管不適物、申告と異なる物の寄託を拒絶できるか確認してください
- 寄託者の申告漏れ、不実告知、包装不備、指図不備により生じた損害を寄託者負担にできるか確認してください
- 入庫時検品の範囲が、外観確認に限られるのか、内容物確認まで含むのか確認してください
3. 保管場所と保管方法
- 保管場所、保管設備、温度・湿度条件、混合保管、面積建保管の可否が明確か確認してください
- やむを得ない事情がある場合に、受寄者が保管場所、保管設備、保管方法を変更できるか確認してください
- 再寄託または他倉庫への移動が必要な場合の要件、費用負担、通知方法が明確か確認してください
4. 保管期間と更新
- 保管期間、更新方法、期間満了時の扱いが明確か確認してください
- 保管期間満了後も寄託者が引き取らない場合、追加保管料、荷役料、処分費用を請求できるか確認してください
- 長期滞留品、劣化品、保管不適貨物について、催告、売却、廃棄その他の処置ができるか確認してください
5. 出庫指図と返還
- 出庫指図の方法、期限、受付時間、本人確認、必要書類が明確か確認してください
- 十分な時間的余裕のない出庫指図、指図取消し、急な出庫増に対して、追加費用を請求できるか確認してください
- 返還場所、運送費用、荷役費用、返還時検品、返還後の責任終期が明確か確認してください
6. 寄託料、荷役料、手数料等
- 寄託料、荷役料、入庫料、出庫料、検品料、ラベル貼付料、在庫証明書発行手数料などが料金表と整合しているか確認してください
- 支払期限、遅延損害金、相殺禁止、支払停止時の出庫停止権または留置権に関する規定があるか確認してください
- 仕様変更、繁忙期対応、緊急対応、予定外作業、システム連携、特殊保管が発生した場合の追加費用が整理されているか確認してください
7. 受寄者の善管注意義務と責任範囲
- 受寄者の義務が、通常の倉庫業務として合理的な範囲に限定されているか確認してください
- 滅失、損傷、劣化、数量不足、誤出庫、出庫遅延について、責任発生要件が明確か確認してください
- 寄託物の自然の性質、隠れた瑕疵、包装不備、寄託者の指図、寄託者の申告漏れ、不可抗力、停電、通信障害、第三者運送会社の事情による損害について、免責または責任限定があるか確認してください
8. 損害賠償と責任上限
- 受寄者が負う損害が、通常かつ直接の損害に限定されているか確認してください
- 逸失利益、特別損害、間接損害、顧客対応費用、ブランド毀損、販売機会損失まで無限定に負担する内容になっていないか確認してください
- 賠償額の上限が、寄託価額、保険金額、既発生料金、一定月数分の委託料など合理的な基準で設定されているか確認してください
- 保険でカバーされる範囲と契約上の賠償責任の範囲がずれていないか確認してください
9. 保険
- 火災保険、倉庫賠償責任保険、物流保険その他の保険の有無、保険金額、免責金額、対象事故が明確か確認してください
- 寄託者が高額品や特殊貨物を預ける場合、寄託者側で保険を付保すべきか確認してください
- 寄託者の不実告知や申告漏れにより保険金が支払われない場合の負担が整理されているか確認してください
10. 個人情報、営業秘密、データ
- 配送先情報、顧客情報、在庫データ、注文情報などを取り扱う場合、利用目的、安全管理措置、再委託、漏えい時対応が明確か確認してください
- 寄託者による立入検査、監査、報告要求が、必要性、事前通知、営業時間内、合理的範囲、秘密保持を条件としているか確認してください
- 在庫管理システム、API、CSV、ラベル発行システムなどのデータ連携について、障害時責任と復旧協力範囲が明確か確認してください
11. 解除、受寄物の引取請求、処分
- 寄託者の支払遅延、危険物搬入、申告違反、引取遅延、信用不安がある場合に、受寄者が解除または出庫停止できるか確認してください
- 保管期間満了後または契約終了後、受寄者が寄託者に引取りを請求できるか確認してください
- 相当期間を定めた催告後も引取りがない場合、売却、廃棄、返送などの処置と費用控除ができるか確認してください
12. 不足資料
- 契約書だけでは判断できない事項を、追加確認リストとして整理してください
- 特に、寄託物リスト、寄託物価額、保管仕様書、料金表、倉庫ルール、入庫・出庫フロー、検品基準、保険証券、温度管理記録、危険物該当性、包装仕様、在庫管理システム仕様、再寄託先情報を確認してください
最後に、受寄者側として優先度の高い修正事項を、重要度順に10個以内で整理してください
相手方にそのまま送れるコメントと、クライアント内部だけで確認すべきメモは分けてください
契約書に書かれていない事実は推測せず、不明点として明示してください
出力結果を見るときの注意点
このプロンプトは、受寄者側の契約レビューで見落としやすい論点を拾うためのものです。もっとも、AIの出力だけで最終判断をするのではなく、実際の倉庫設備、保管能力、温度管理、保険、料金表、現場の入出庫フローと照らし合わせる必要があります
特に、損害賠償の上限、保険でカバーできる範囲、保管不適貨物の処置、引取遅延時の費用負担は、契約書だけで完結しにくい論点です。社内の物流担当者、倉庫責任者、保険担当者に確認したうえで、相手方に出すコメントと社内判断用のメモを分けるのが実務上使いやすいと考えています
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